Surgery歯科口腔外科
口腔外科とは、お口まわりの外科手術をともなう治療のことですので、さまざまな症状の診療が含まれます。お口まわりのケガや病気、口内炎の治療や腫瘍の除去、親知らずの抜歯など多岐にわたります。
現在口腔外科のご予約は本院の川角歯科医院(TEL:049-294-6107)のみ承っております。お気軽にご相談ください。
日本口腔外科学会の認定医による治療
口腔外科では一般的な虫歯や歯周病治療とは異なる専門的な知識と技術が求められます。日本口腔外科学会は権威ある学会です。当院には総合病院で口腔外科の経験を積み、さらに日本口腔外科学会の認定医の登録を受けた歯科医師が在籍し、さまざまな難症例にも対応します。
大学病院と連携しています
埼玉医科大学病院の提携医療機関として、当院では治療が難しい症例の診療の際には、さらに設備が整った大学病院と連携して治療します。お口の中の悪性腫瘍などのトラブルの早期発見に努め、スムーズな連携によって地域医療に貢献します。
口腔外科で扱うおもなトラブル
親知らずの治療
28本の永久歯が生えそろったあと、しばらくしてから奥歯の奥に生えてくる親知らずは、まっすぐ生えることもありますが、斜めに生えたり、一部だけ歯ぐきの上に顔を出したり、すっかり埋まったままだったりと、生え方はさまざまです。歯ぐきが腫れたり、痛みがあったりするときは抜歯が選択されることがほとんどです。
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まずは精密検査です
実際に抜歯をするか判断するには、歯ぐきのチェックやレントゲンやCT撮影による精密検査が欠かせません。とくに違和感がなくても、歯並びに影響していたり、歯の根を押していたり、将来的に炎症を起こしたりする可能性があるからです。
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親知らずの抜歯の基準
当院では日本口腔外科学会の認定医が専門知識と豊富な経験をいかして治療いたします。抜歯をするかしないかも精密検査の結果にもとづいて診断します。
【抜歯するケース】
- 親知らずや隣の歯が虫歯になっている
- 歯ぐきの腫れや痛みがある
- 親知らずの一部しか歯ぐきの上に出ていないい
- ブラッシングがしにくく食べカスが溜まりやすい
- 手前の歯を圧迫している
- まわりの歯に悪影響を与えている など
【抜歯しないケース】
- 正しい向きに生えているる
- 上下の歯が咬み合っている
- まわりの歯に悪影響を与えていない
- 咬み合わせを乱す可能性が低い
- ブラッシングができて汚れが溜まりにくい など
歯牙移植
さまざまな理由で失ってしまった歯の機能回復のために、通常はほとんど咀嚼に関与しない親知らずを抜いて移植することがあります。自分の歯を移植する「自家歯牙移植」は拒絶反応がでにくく、健康な親知らずはこのような活用も可能です。ただし、移植後に正常に機能しない(生着しない)リスクがあります。
外傷・歯の打撲
- 転んで歯が折れた
- 歯の位置がずれた
- 歯ぐきや唇から出血している
- 咬み合わせが変わった
- 歯がグラグラする
- 痛みが引かない など
転倒や衝突、スポーツの際にもお口の中をケガすることがあります。とくに痛みを感じない場合でも、実際には歯や骨にヒビが入っていたり、折れていたりすることもありますので、とくにお子様が転倒したときには念のためにご相談ください。
顎関節症
顎関節症とは顎の慢性的な症状の総称です。「口を開けると痛い」「口を大きく開けられない」「口を開けると音がする」など、症状もその原因もさまざまです。原因を追究し、咬み合わせや人工歯の不具合や頬杖などのクセを取り除いたうえ、マウスピースで症状を軽減します。
TCH(歯列接触癖)
通常、上下の歯は接触せずに離れています。TCHは日中も歯が接触してしまうクセです。歯は弱い力で圧迫され続けると、ダメージを受け、顎関節にも影響を与えます。TCHは歯が接触していることを認識して、気づいたときに「歯を離す」と改善することがほとんどです。
舌痛症・ドライマウス
お口の中の粘膜の代表的な病気は舌痛症やドライマウスです。舌痛症(ぜっつうしょう)は文字通り、舌に痛みを感じる症状です。ドライマウスは、本来唾液で潤っているお口の中がかわいてしまう状態で、粘膜の痛みや腫れなどの炎症だけでなく、虫歯や歯周病の引き金にもなります。