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News歯を抜かない選択 グラグラになる前に出来る事
患者様情報
年齢：35歳 性別：女性
主訴：他院にて「歯周病が進行している」と指摘され、不安を感じて来院されました。
歯科医院には定期的に通われていましたが、時々歯ぐきが腫れることがあり、以前よりも骨の吸収が進んでいると主治医より説明を受け、このまま経過を見ていても悪化するのではないかと心配されていました。
治療内容・費用
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上顎6番（第一大臼歯）
- 処置内容：トライセクション（保険診療）
- 背景：根の下まで骨が吸収されており、再生療法では効果が見込めないと判断したため、3根のうち1根を除去し、残り2根で支える「トライセクション」を選択しました。
- 備考：この術式は残存根の骨の状態に適応が左右されるため、適応症例は限られます。 -
下顎6番（第一大臼歯）
- 処置内容：歯周組織再生療法（自由診療）
- 費用：140,000円＋税（1回）
- 背景：重度の骨吸収が見られましたが、根尖部までは進行していなかったため、再生療法が可能と判断しました。
治療期間
全体の治療期間は約8か月です。
治療の流れ
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ブラッシング指導
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歯肉縁下スケーリング（麻酔下）
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冷刺激による知覚過敏が強かったため、抜髄（神経除去）と仮歯の装着
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歯周組織再生療法およびトライセクションの実施
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仮歯から最終補綴物（被せ物）への置き換え
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定期メンテナンス開始
各処置の詳細
トライセクション（上顎6番）
3根ある上顎大臼歯のうち、状態の悪い1根を切除し、残りの2根で機能を維持する方法です。この処置は、残り2根の骨支持が十分にあることが前提となります。
10年予後はあまり良好とは言えず、食事面で硬いものなどの制限が必要となります。現在、術後5年経過時点では異常は認められていません。
歯周組織再生療法（下顎6番）
所要時間：約2時間
局所麻酔を行い、歯ぐきを切開・剥離した後、感染組織や根面の歯石を徹底的に除去します。骨吸収部位に、人工骨（バイオス®）と骨再生誘導材（エムドゲイン®またはリグロス®）を併用し、欠損部に填入します。最後に縫合を行い、処置は終了します。
術後の注意事項
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手術後は2～3日をピークに、1週間程度腫れが出ることがあります。
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術当日は激しい運動や入浴など、血流が促進される行為は控えてください。
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翌日以降は基本的に制限はありませんが、術後1週間は患部への歯ブラシ使用は避けてください。
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骨が十分に再生しない可能性もあり、特に重度の歯周病では治療の難易度が高くなります。
最後に
歯周病は自覚症状が少ないまま進行する疾患です。進行を防ぐためにも、早期の受診・定期的なメンテナンスが重要です。ご自身の歯を守るためにも、今後も定期的な来院をおすすめいたします
坂戸駅の歯医者 富士虎ノ門歯科医院
〒350-0233 埼玉県坂戸市南町3-2 スプリング坂戸 1F
平日・土 9：00～12：00 / 13：00～20：00
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