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News歯のぐらつきが治った症例
抜歯以外の選択肢 歯周組織再生療法+連結固定
主訴:歯がグラグラしている 他院で抜歯と言われたが抜きたくない
年齢性別:53歳男性
歯周治療の費用:1 歯周基本治療 保険治療
2 再生療法1回 自由診療(110,000+税)
治療期間:1年
治療前の状態:以前と比べると何となく歯並びが悪くなっていましたが痛みがない為放置していました。そのうち歯ぐきが腫れるようになり心配になって歯医者に行くと下の歯はすべて抜歯と言われました。
すごくショックで抜歯以外の選択肢を求め当病院に来院されました。
歯周治療の詳細
初診時の検査より下顎前歯4本は歯周ポケット8~12mmで出血、排膿(+)、動揺度2~3度でした。右下2番は歯周病により歯が歯冠側方向に伸びて、上の歯と干渉していました。診断の結果抜歯の適応範囲でしたが保存する方法として、歯周組織再生療法とスーパーボンドを用いた連結固定の治療方法を提示し治療がスタートしました。
歯周病によって伸びた歯を正常な位置に戻す方法に矯正治療の選択肢もありますが、根尖まで骨が溶けている為矯正の力をかけたら歯は間違いなく抜けてしまいます。そこで歯冠部を削合して他の歯と同じ高さになるよう調整しました。また、歯周組織再生療法後に知覚過敏の症状が出る事が予想された為、予め神経を取る処置を行いました。さらに、再生療法後歯の揺れが増大する事も予想された為予めスーパーボンドを用いて隣在歯と連結固定を行いました。
治療は以下の流れで行いました。
1:ブラッシング指導
2:歯肉縁上スケーリング
3:歯肉縁下スケーリング
4:抜髄処置(神経を取る処置)
5:スーパーボンドを用いた連結固定
6:歯周組織再生療法
7:3~4か月に一回のメンテナンス
歯周組織再生療法
歯周組織再生療法の所要時間は約2時間です。通常の歯科の局所麻酔薬を行った後、歯ぐきに切開剥離を行い感染した組織や取り残した歯石を除去します。
その後骨が溶けている箇所に人工骨(バイオス®)と骨を再生させる能力がある液(エムドゲイン®もしくはリグロス®)を調合して填入していきます。最後に縫合して手術を終えます。
治療における注意事項
手術後は2,3日をピークに1週間ぐらい腫れる可能性があります。手術を行った日は激しい運動や血流の流れが良くなることは控えて頂きます。次の日からは制限する事はありませんが患部は術後1週間歯ブラシを当ててはいけません。術後の痛みは鎮痛剤を服用する事で日常生活に支障は出ない事がほとんどです。
今回の症例では歯周ポケットが2~3mmに改善し前歯でも食事ができるようになりましたが、治療の副作用として歯肉退縮が著明に出ました。患者さんは審美的に気にならないとの事でしたが、審美を回復する目的で被せ物(例えばセラミック)を被せる選択肢もありました。
重度歯周病の方を治療するとこうした歯肉退縮に伴う審美障害、知覚過敏、物つまり等の症状が出てきます。
再生療法を行っても骨が十分に再生しない可能性があります。特に進行した重度歯周病は治療の難易度が高くなります。歯周病は気が付かない間に進行しています。進行する前の早めの受診をおすすめ致します。
坂戸駅の歯医者 富士虎ノ門歯科医院
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